妹の話。まだ小学生くらいの頃です。
ある夏の夜、寝転がってお絵かきしている私の横で先に寝入った彼女。
ふと目を覚まして見た足元は真っ暗で、罪人の白装束に身をつつんだ女の首をめがけて
甲冑を着た侍が刀を振り下ろすその瞬間だったそうです。
ばさっ、と首が切れる瞬間に目の前が真っ暗になり。
目を覚ますと私はまだお絵かきしていました。
ほっとした妹。しかし、私のお絵かき帳を覗き込んで顔がひきつりました。
私が描いていた女の人の顔は、さっき首を切り落とされたその女性の顔だったのです。
ちなみに彼女は、金縛りにあって苦しくて目を開けたら胸の上に着物のおばあさんが
正座していた、そして隣で本を読んでいた私は全然気付かないままだった、という経験も
あるそうです。私は薄情な姉、とさ(笑)
※文中の「私」(語り手)は、bittersweetだったりババだったりT子だったりします。
私や周囲の不思議体験をごっちゃに紹介しているので。ご了承ください。
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